岡山大学Moodle FAQ
基本的な事項、よくいただく質問などをまとめています。目次にひととおりお目通しください。
4. コース作成・削除・編集・レイアウト
4.1. 研修等のためのコース運用ガイドライン
今般、教職員を対象とした研修・アンケート調査・情報提供など(以下、研修等と呼びます)をオンラインで実施することが一般的になっており、その多くにMoodleが利用されています。その一方で、各教職員からの視点では、Moodleにログインするとこれらの実施主体ごとに作成されたコースが乱立して表示され、どの研修が未完了か、どのアンケートが未回答かなどの識別が難しいという意見が多く寄せられています。
研修等の実施主体の担当者は、可能な限り、以下のガイドラインに沿ってコースを作成・運用するようお願いします。以下「教師」はそのコースの運用担当者、「学生」はそのコースを学生権限で利用するユーザ(受講者)の意味となります。
コース作成
ダッシュボード等でコース一覧を見たときに判別しやすく、また検索しやすいコース名としてください。検索時などにコース概要(Course summary)が表示されるので、受講トラブルなどの場合の連絡先もここに記入してください。
- コース名: 年度等(または期間)を明示。期限があるならそれも明示。
- 例: 「20xx年度(令和yy年度) ○○研究科△△研修(mm月dd日期限厳守)」
- コース省略名: (複数年使い回すのでなければ)年度等を明示。(変更不可。同じ省略名の重複不可)
- コース概要: コースの目的や対象者のほか、コース利用に関する質問等の連絡先を明示。
- コース内でも連絡先がわかるように、「コース概要」(Course summary)ブロックを追加しておくか、コース内のわかりやすい場所に記載。
- 開始日・終了日: ダッシュボード等で進行中のコースのみに絞りこめるように配慮。
コースを新規作成すると先頭に「アナウンスメント」フォーラムが自動で追加されますが、この誤用が目立っています。「「アナウンスメント」フォーラムとは何か」をご参照ください。
教師のロール調整
コースを作成した担当者を含む「教師」ロールのユーザは、コースの一覧表示と検索時、コースへの自己登録時等にコースの「教師」として表示されます。コース一覧の取得はは岡山大学Moodleのアカウントをもたない学外者やGoogle等の検索サイトも可能ですので、それらに教師名が表示されるのが望ましくない場合は、ロールを「教師-非表示」に変更してください。(「教師-非表示」のユーザは、自分と他のユーザに「教師」ロールを付与できないことに注意してください)
学生の登録方法
自己登録
コースへの参加が強制ではなく、自主的な利用を期待する場合は、「自己登録」を利用してください。無関係なユーザが参加しては困る場合は、(潜在的な)対象者に受講登録キーを配布し、一定期限後に新規自己登録を停止するという方法が考えられます。
管理者やマネージャ権限をもつユーザは登録なしにコースを閲覧できてしまいます。そのままでは「学生」としてコースに参加しないため、小テスト受験やアンケート回答などが実施できなかったり記録されないため、混乱の要因となります。必要に応じて次のいずれかのような工夫をしてください。
- 該当者が判明している場合は、了承を得て「手動登録」をしておく。
- 通常の「学生」には表示されないように設定した注意書きをコースページ先頭に用意し、管理者やマネージャ権限をもつ場合は必ず登録ページ https://moodle.el.okayama-u.ac.jp/enrol/index.php?id=xxxxxx で自己登録するよう指示。
- 登録済みならこのURLに進んでもコースページが直接開く。
自己登録したユーザは、自身で登録解除することができます。登録解除後に再登録すると、登録解除前の提出物や受験結果は残っていますが、評定が保持されないことによるトラブルが発生しうるので注意してください。詳細は「学生等をコースに登録したい」を参照してください。
手動登録(「バルク登録」を含む)
コースへの参加を強制したい場合や十分高い参加率が必要である場合は、「手動登録」を利用してください。潜在的に受講等が求められる対象者を全員登録しておけば、未受講者の抽出や受講率の算出なども容易です。(情報セキュリティe-Learningのコースでは例外的に独自の制度や管理システムと連携させることで、自己登録で100%参加を目指しています)
手動登録する際の対象者の一覧は過不足のないよう正確に用意するよう努めてください。複数のアカウントをもっている場合の扱いや各種の準構成員の扱いの事前確認が必要です。受講が必要なのに登録もれがあると大変混乱します。また受講の必要もないのに登録されていると同じように混乱があるほか、ダッシュボード等に無駄なコースが表示されて邪魔になります。
通常、手動登録された「学生」は自分で登録解除できません。なぜ登録されたか、コースがいつまで存続するのか、等を「学生」に明示して理解を求めてください。または、パーミッションを調整して登録解除する権限を「学生」に付与するという方法もあります。
明確な完了の管理
研修等の完了条件を明確に定め、それに従ってコース内の各活動の完了トラッキングを実施してください。設定されていれば、コースの進捗がダッシュボード等に表示され、受講済かどうかが「学生」に明確にわかります。追加で、必要があればコース完了条件を設定することもできます。
- 「学生」による完了が必要な活動のみに、完了トラッキングを設定。
- 「テキストおよびメディア領域」(旧称「ラベル」)によるコースの概要・注意事項説明や、参考資料ファイル、参考サイトのURL、任意回答のアンケート等、コースの完了に意味のないリソースや活動は完了トラッキングをオフに設定。
- 「学生」に非表示の活動はすべて完了トラッキングをオフに設定。
- 非表示の活動は完了できないので、進捗が100%にできなくなる。
- 完了トラッキング対象の活動には、完了条件を設定。
- 通常は、資料閲覧・サイト閲覧・小テスト回答・課題提出などにより、自動完了とする。
- 資料を理解したかなどを自己評価させたい場合は、手動完了とする。
- 必要に応じて「コース完了」条件を設定。
- 複数の活動のうち一つだけ(例えば日本語版と英語版の一方だけ)完了すれば受講完了としたい場合など。
- 小テストA, B, C, Dがあり、AとBのいずれかとCとDのいずれかを完了すればコース完了とするような複雑な設定はできません。そのような場合は、完全に同等ではありませんが、AとBのいずれかを完了すればCとDが受験できるように設定し、CとDだけをコース完了の条件とするなどで対応してください。
- 「コース完了」すれば、進捗が100%になり、コース終了日時にかかわらず過去のコースとして扱われる。
- 「コース完了」は一度きりとなるよう注意(コースを完了すると学生にメールで通知されます。コースを一度完了したあと、その完了が取り消されると「学生」は大変混乱します)。
- 複数の活動のうち一つだけ(例えば日本語版と英語版の一方だけ)完了すれば受講完了としたい場合など。
コースの終了
研修期間の終了後、または翌年の研修開始後は、すみやかに削除または非表示とし、「学生」のダッシュボード等に余分なコースが表示され続けないよう、ご配慮ください。