8. リソース型モジュールの利用

8.7. 動画をオンデマンドで視聴できるようにしたい

動画を提供する場合の原則

本学では、オンデマンド視聴を目的とした動画は、原則としてMoodleではなくSharePoint等の外部サービスに置いて配信していただくこととしております。それらの動画へのリンクや埋め込みコードによるプレーヤーをMoodleのコース内に設置して利用してください。次項目でその手順を解説します。

どうしてもMoodleに動画をファイルとして置く必要がある場合は、「動画ファイルを圧縮したい」により極力ファイルサイズを小さくするとともに、合わせて「コンテンツの容量制限はあるか」を参照してください。

Stream on SharePoint (Teams)を利用した動画配信手順
授業科目コースに対応したチームの作成

コース設定画面下部にある「Microsoft 365 同期」の「同期開始」をYesにして保存します。詳細は「授業科目等に対応したグループ/チームを使いたい」を参照してください。

数分後にチームが作成されますので、Teamsアプリでチームを開きます。デフォルトで教師はチームの所有者として追加されます。Classチームを作成した直後はアクティブでないので学生はチームにアクセスできませんが、共有ファイルにはアクセスできます。チームとして利用したいわけでなくファイルを置くだけであれば「アクティブ化」する必要はありません。

動画ファイル設置用フォルダの準備

チームで共有するファイルの操作は「ファイル」タブで行いますので、これをクリックします。チームを作成した直後は表示に時間がかかったり失敗することがあります。表示されない場合は「投稿」タブに戻り、再度「ファイル」タブを開いてみてください。

表示されている「General」フォルダは、「一般」チャネル用のフォルダです。

動画を置くフォルダの位置は任意ですが、ここではチャネルに固有でない授業用資料を置くものとし、「General」の上の階層「ドキュメント」に新しいフォルダを作成します。「ドキュメント」をクリックし、「+新規」により「フォルダー」を作成し、例えばCourseVideosのように名前をつけます。

フォルダの権限を設定

デフォルトでは、チームで共有されているファイルは、学生を含むすべてのメンバーに編集・ダウンロード・表示の権限が与えられます。ここでは、動画のダウンロードを禁止し、表示のみを許可してみます。ファイルごとに個別に権限を設定することもできますが、フォルダで権限を設定すれば、その内部のファイルのデフォルト権限を一括で設定できるので便利です。

目的のフォルダの「⋯」でメニューを開き、「アクセス許可の管理」を選択します。

「アクセス許可を管理」画面で、「グループ」タブを開きます。

このチームの一般のメンバーは、現在、フォルダ内のファイルに「✏️編集可能」の権限をもっています。チーム名が長い場合は「…」で省略されてしまうので、マウスをホバーして確認してください。

「✏️編集可能」をクリックし、「直接アクセス権: 編集可能」をクリックして、さらに「✏️編集可能」のメニューから、「ダウンロードできません」を選択します。最後に「適用」をクリックしてください。

メンバーのアクセス許可が、「ダウンロードできません」に変わりました。

もし、チームに所属していないユーザや、別のチームのメンバーにアクセス許可を与えたい場合は、「アクセス許可を管理」画面の上部右側にある「👤+」アイコン(アクセス許可を付与)により「アクセスを許可」画面を開き、対象者やチームを検索して「アクセスを許可」してください。

ファイルの設置

「CourseVideos」フォルダを開き、ここに視聴してもらいたい動画ファイルを置きます。

SharePointは比較的容量に余裕がありますが、巨大な動画ファイルを置くことはお避けください。閲覧する学生のネットワーク容量にも配慮をお願いします。「動画ファイルを圧縮したい」を参考に、極力ファイルサイズを小さくするようお願いします。

動画アクセス用リンクの取得

対象のファイルの「⋯」でメニューを開き、「共有」を選択します。「リンクのコピー」を選択すると、そのリンクを経由してアクセスすると岡山大学構成員であれば誰でも編集可能なリンクを作成してしまいますので、そのようなリンクの配布には十分注意してください。

共有画面で、「リンクをコピー」の右側にある歯車アイコン「⚙️」(リンクの設定)をクリックします。

「既存のアクセス権をもつユーザー専用」を選択し、「適用」をクリックします。

その後、「リンクのコピー」をクリックすることにより、チームのメンバーのみがアクセスできるリンクを取得します。このリンクを経由したアクセスでは、アクセス権が新たに付与されることはありません。

Moodleコースへのリンクの設置

コースに「URL」モジュールを設置します。

外部URLには、上記でコピーしたリンクURLをペースト(貼り付け)してください。

「アピアランス」の「表示」の設定は「オープン」としてください。「自動」のままだと表示されません。詳細は「URLモジュールで動画共有URLを設定すると再生されない」を参照してください。

「活動完了」の「完了トラッキング」は、必要に応じて、「表示しない」または閲覧を条件として「活動完了を表示する」などを利用してください。「完了トラッキング」については「学生による学修の進捗を確認したい」を参照してください。

再生テスト

「URL」モジュールを設置したら、きちんとアクセスできるか確認します。

教員(チームの所有者)がアクセスした場合、この動画はダウンロード可能です。

学生(所有者でないメンバー)がアクセスした場合は、ダウンロード等を選択することはできません。

ただし、画面に表示されている動画をスクリーンキャプチャ等を用いてファイル化することは制限できませんので、注意してください。

Moodleコース等への動画の埋め込み

再生ページ右上の「共有」メニューより「埋め込みコード」を選択し、各種のオプション設定をして、「埋め込みコードをコピー」すると、これを利用してMoodleのコース内で動画を再生することができます。

埋め込み先やその方法については「外部の動画等を埋め込みたい」を参照してください。

その他の情報源

その他、Stream (on SharePoint) の基本的な利用方法は「岡山大学Microsoft 365 FAQ」の以下の項目をご覧ください。