岡山大学Moodle FAQ
基本的な事項、よくいただく質問などをまとめています。目次にひととおりお目通しください。
7. コース内コンテンツの利用
7.2. ダウンロード・保存・再配布を制限できないか
Web上のデータでユーザのブラウザで表示されたものは、すべてユーザが制御可能です。ダウンロードや保存の操作が制限されているように見える場合でも、キャッシュ内のデータの手動での取得、表示された画像のスクリーンショット、動画・音声のキャプチャ等が可能ですので、完全に制限することは技術的に無理とお考えください。Moodleでもダウンロードを制限する方法は用意されていません。
カジュアルなダウンロードの制限方法
動画ストリーミングサービスの利用
YouTube等の動画ストリーミングサービスでは、一般的な公開相手や共有相手は元の動画ファイルがダウンロードできないように制限されていることがほとんどです。ただし、上述したようにスクリーンキャプチャ等により動画ファイルを取得することは容易です。
ファイル共有サービスの利用
Dropbox等のファイル共有サービスでは、共有相手に対してブラウザ上での閲覧のみ許可し、ダウンロードを禁止するという設定が可能なものがあります。詳細は個別のサービスのマニュアル等をご参照ください。
SharePoint(Teamsを含む)でのダウンロード禁止
Teamsのファイル共有はMicrosoftのSharePoint Onlineによって実現されています。グループのドキュメントライブラリの任意のアイテム(ファイルまたはフォルダ)に対して、「アクセス許可の管理」→「詳細設定」→「権限の継承を中止」を実施し、「<グループ名> メンバー」にチェックを入れて「ユーザー権限の編集」画面で、「制限付きビュー」にのみチェックして「OK」で保存すれば、そのアイテム(またはフォルダ内の全アイテム)のダウンロードが禁止されます。「岡山大学Microsoft 365 FAQ」の「ファイルを共有したい」をご参照ください。
電子教科書サービスの利用
一部の電子教科書サービスには教員の独自資料を学生に提示する機能があります。岡山大学生協が提供しているunivDECSサービスでは、独自資料(PDF)のダウンロードや印刷を禁止する機能などがあります。詳細は岡山大学生協にお問い合わせください。
Moodle小テストのセキュリティ向上
Moodleの「小テスト」では、モジュールページ上部の「設定」→「受験に関する特別制限」→「表示を増やす」→「ブラウザセキュリティ」の項目を、「JavaScriptセキュリティ対策を施したフルスクリーンポップアップ」に設定することにより、ブラウザ上でのユーザの操作が制限され、テキストや画像のカジュアルなコピーや印刷が容易にできなくなります。ただし、このような制限を回避するためのブラウザ拡張機能も容易に入手できますので完全なものではありません。
利用規約への同意を条件とするアクセス許可方法
Moodle上で利用規約に同意したり何らかの誓約をしたユーザのみに、コンテンツへのアクセス許可を与えることは可能です。ただし、著作権法により私的な複製が認められていることから、誓約に反してダウンロード・保存してもペナルティを科すことは無理があるとする見解もあります。不合理あるいは非現実的な利用規約とならないよう十分ご注意ください。また、利用規約が長くなるほど、結局ユーザは読まずに「同意」してしまう可能性が高くなることにもご留意ください。
設定の一例は、次のようになります。
- 「同意」した場合に1点(点数はいくらでも可)を得る小テストを作成
- 1度でも同意したら事後の撤回ができないことを明示する
- 合格点: 1点
- 受験可能回数: 無制限
- 評定方法: 最高評点
- 合格点を取得したら活動完了
- コースの評定には加えない
- 対象とするコンテンツの「利用制限」を設定
- 「活動完了」による制限を追加
- 上で作成した小テストの完了マークを条件として設定