4. SharePointとOneDrive

4.3. 共有ファイルのURLを得たい

ファイルURLの構造

SharePointおよびOneDrive内の共有ファイルは、ダウンロード権限のあるユーザであれば以下のURLによりアクセス(取得)できます。ファイルへの直接リンクを共有相手に提示したい場合にこのURLを利用してください。「制限付きビュー(Restricted View)」のみのアクセス許可がされている場合はダウンロード権限がないのでアクセスできません。

SharePoint: 「https://okautest.sharepoint.com/sites/SITENAME/Shared%20Documents/フォルダ名1/フォルダ名2/ファイル名

OneDrive: 「https://okautest-my.sharepoint.com/personal/UPN/Documents/フォルダ名1/フォルダ名2/ファイル名

  • okautest: 本学のMicrosoft 365テナント名です。
  • SITENAME: 英数字と少数の記号のみからなるサイト(グループ/チーム)固有の識別名です。SharePointで当該サイトの「ホーム」やドキュメントライブラリの各フォルダを開いたときのURLから得られます。Teamsの「ファイル」タブから「」→「SharePointで開く」により確認するのが簡単です。
    • Moodleと同期しているチームでは、通常は moodleNNNsync (NNNはMoodleのコースID番号)となりますが、チームを作成し直した場合などは変わる可能性があります。
    • チームのプライベートチャネルについては、SharePoint内にそのチャネル専用の擬似的なグループが作成されるので、チームとは別の固有のSITENAMEをもちます。
  • UPN: 所有者が教職員の場合は「システムID_okayama-u_ac_jp」、学生の場合は「システムID_s_okayama-u_ac_jp」です。
  • フォルダ名1/フォルダ名2/: ファイルがフォルダ内にあれば、それらのフォルダ名すべてを上位から順に「/」で区切って並べます。ファイルがドキュメントライブラリのトップにある場合はこの部分はありません。
    • Teamsでチームのチャネルに単純にアップロードして共有している場合は、そのチャネル名がそのままフォルダ名となります。「一般」チャネルのSharePoint上での名前は「General」である点に注意してください。
  • ファイル名: ファイル名そのもの(拡張子を含む)です。
  • フォルダ名やファイル名に、半角スペースや各種記号、日本語の文字等を含む場合には、正式にはURLエンコードをしたものとなりますが、ブラウザのアドレスバーやMoodleのURLモジュールのリンクとして使う場合には、そのままでも自動的にURLエンコードして扱われます。HTMLを直接記述する場合は注意が必要です。
ファイルURLの取得

Microsoft 365ホーム、Word/Excel/PowerPontの各ランチャー画面の一覧にファイルが表示されている場合は、マウスホバーするとファイルURLが表示されます。このリンクを右クリックしてもデフォルトでは別メニューが開くためURLのコピーができませんが、FirefoxではShift+右クリックで標準のコンテキストメニューが開きURLのコピーが可能です。ChromeやEdgeではストアでenable right clickなどで検索される拡張をどれか利用するのが簡単です。

参考として、上記リンクを中クリックすると、ファイルURLを別タブで開きますが、ファイルの種類によってはすぐにダウンロード動作になってしまうので、URLの取得が手軽でないケースもあります。左クリックすると、URLが別のものに上書きされビューワ(動画ではStreamプレーヤー)が開きますので、ファイルURLは直接には得られません。また、目的のファイルが一覧にない場合は、ファイル名等による検索画面の一覧内ではファイルURLにリンクしてません。

SharePointとOneDriveでは、通常の(新しい)表示モードではファイルURLそのものは得られません。対象ファイルを含むフォルダを開き、目的のファイルの共有アイコンまたは「…」→「共有」で共有ダイアログを開いて、右上歯車アイコン(「共有の設定」)で「既存アクセス権を持つユーザー」をチェックして「適用」をクリックします。そして「リンクをコピー」して得られたURLのうち、先頭付近の「:v:/r/」と、末尾の「?」以降を削除すると、ファイルURLになります。

SharePointとOneDriveのクラシック表示モードではマウスホバー時にはファイルURLが表示されます。ただし、Microsoft 365アプリ(Word/Excel/PowerPoint等)用ファイルではクリックするとオンラインビューワのURLに切り替わって表示されます。右クリックでは独自のコンテキストメニューが開かれるためURLのコピーができません。FirefoxではShift+右クリックによって、ブラウザ本来のコンテキストメニューが表示され、リンクのコピーが可能です。

クラシック表示モードの利用方法
  • OneDriveでは左サイドバー(ナビゲーションメニュー)下部の「従来のOneDriveに戻す(Return to classic OneDrive)」をクリックしてください。Microsoft 365ホームから再度開くと通常の表示モードになります。
  • SharePointでは左サイドバー下部の「従来のSharePointの表示に戻す(Return to classic SharePoint)」をクリックしてください。「クラシック表示を終了(Exit classic experience)」をクリックすると通常の表示モードになります。
    • 「従来のSharePointの表示に戻す」はナビゲーションメニューが垂直の場合のみ表示されるようです。水平と垂直はサイトごとに切り替え可能です。
    • 垂直でも「従来のSharePointの表示に戻す」が表示されないケースがあるようです。回復方法が紹介されていますのでお試しください。
Webビューワ用URLの構造

Webビューワはファイルの種類ごとにあり、それぞれの最終的なURLの構造は異なります。しかし、上記のファイルURLの末尾に「?web=1」を追記してアクセスすることにより、適切なWebビューワにリダイレクトされますので、これを用いるのが便利です。(ただし、このURLをMoodleの「URL」モジュールに貼り付ける場合は、アピアランスの「表示」を「自動」ではなく「オープン」としてください。)

Webビューワはダウンロード権限がなくても利用でき、「制限付きビュー(Restricted View)」のみのアクセス許可がされている場合もエラーにはなりません。アクセス許可のレベルに応じて、ダウンロードや編集が可能です。

ファイルの種類ごとのWebビューワ用URLの構造を以下に列挙します。「?」以降の各パラメータ値は正式にはURLエンコードする必要がありますが、曖昧でなければそのままでも問題なく解釈されるようです。

PDF, 画像, テキスト

それぞれ、PDFビューワ、画像ビューワ、テキストビューワが開きます。PDF以外は権限があれば編集画面を開くこともできます。動画ファイルもこのURLで開くことができますが、Streamではなく動画ビューワでの表示となります。

  • SharePoint: 「https://okautest.sharepoint.com/sites/SITENAME/Shared%20Documents/Forms/AllItems.aspx?id=/sites/SITENAME/Shared Documents/フォルダ名1/フォルダ名2/ファイル名&parent=/sites/SITENAME/Shared Documents/フォルダ名1/フォルダ名2
  • OneDrive: 「https://okautest-my.sharepoint.com/personal/UPN/_layouts/15/onedrive.aspx?id=/personal/UPN/Documents/フォルダ名1/フォルダ名2/ファイル名&parent=/personal/UPN/Documents/フォルダ名1/フォルダ名2
Word, Excel(CSVを含む), PowerPoint, Visio

Word, Excel, PowerPoint, Visioオンラインの編集画面(編集権限がなければ表示モード)が開きます。

  • SharePoint: 「https://okautest.sharepoint.com/:p:/r/sites/SITENAME/_layouts/15/Doc.aspx?sourcedoc={GUID}&file=ファイル名&action=edit&mobileredirect=true」(最初の「&」以降は削除可)
  • OneDrive: 「https://okautest-my.sharepoint.com/:p:/r/personal/UPN/_layouts/15/Doc.aspx?sourcedoc={GUID}&file=ファイル名&action=edit&mobileredirect=true」(最初の「&」以降は削除可)

「:p:/r/」はPowerPointの場合で、Wordは「:w:/r/」、Excelは「:x:/r/」ですが、取り違えても省略しても、正しいURLにリダイレクトされます。

「GUID」はオブジェクトを一意に表す128ビットの識別子ですが、編集画面を開いてみる以外には容易に確認する方法がなさそうです。

動画・音声

Streamプレーヤーが開きます。

  • SharePoint: 「https://okautest.sharepoint.com/sites/SITENAME/_layouts/15/stream.aspx?id=/sites/SITENAME/Shared Documents/フォルダ名1/フォルダ名2/ファイル名
  • OneDrive: 「https://okautest-my.sharepoint.com/personal/UPN/_layouts/15/stream.aspx?id=/personal/UPN/Documents/フォルダ名1/フォルダ名2/ファイル名