オンライン授業関連ツール等 FAQ
オンライン授業を実施する上で必要となるPC・機材・アプリ・外部サービス等の活用、さらに著作権法に関する質問項目をまとめています。目次にひととおりお目通しください。
3. 音声
3.2. 音声ファイルを圧縮したい
圧縮の必要性
音声ファイルは動画ほどではありませんが、長時間で高品質のものではサイズが大きくなります。可能であれば圧縮し、保存容量や通信量を削減してください。一般的に音楽鑑賞用であればMP3やM4Aにおいて256Kbps以上のビットレートが使用されます。しかし音楽等を含まないナレーション音声であれば、32Kbps程度でも実用上十分と思われます。256Kbpsを32Kbpsに圧縮するとサイズが1/8程度になります。
音声変換アプリ fre:ac
fre:acは、音声フォーマットの変換、CDのリッピング等を行うことのできる、無償アプリです。Windows, macOS等の各種OSで動作します。
上記リンクより公式ページを開き、左上Main MenuよりDownloadのページを開いて、対象OS用のインストールファイルをダウンロードし、これを用いてインストールすることができます。
音声ファイルを32Kbps MP3に変換して出力したい場合、fre:acを起動して、右下の選択エンコーダが「LAME MP3 Encoder」であることを確認して、歯車アイコン(オプション→選択したエンコーダの設定)により、プロセット使用を「カスタム設定」、VBRモードを「CBR」、ビットレートを32kbpsに設定します。必要に応じて他のエンコーダも使用できますが、それらの機能はインターネット検索などを参照してください。
目的のファイルをfre:acのジョブリストにドラッグ&ドロップし、再生アイコン(エンコード→エンコード開始)を押すとエンコードが開始され、結果はミュージックフォルダの「不明なアルバムアーティスト」フォルダ内に格納されます。ファイル名はデフォルトでは「00 - 不明なアーティスト - レコーディング.mp3」となります。必要に応じて名前を変えて移動させてください。
デフォルトではフィルターは選択されていませんが、ノイズ除去などの機能をもつフィルターもあるので、必要に応じてフィルターアイコン(オプション→信号処理を設定する)よりお試しください。その他、出力先の変更など各種の設定は、工具アイコン(オプション→一般設定)により設定できます。いずれも詳細はインターネット検索などを参照してください。
外部Webサービス
音声ファイルを圧縮するWebサービスは多数あります。
一例としてFileConvertoのOnline MP3 Compressorを挙げておきます(MP3Smallerはデフォルトが64Kbpsである以外は同じ提供元のサービスです)。音声はMP3しかアップロードできないので、M4Aなどの別形式であればAudioConverto等で変換してください。
ブラウザ内での圧縮
(現時点ではやや難易度が高く手間がかかります)
ブラウザで動画・音声のトランスコードを行う機能がFFMPEG.WASMにより試験的に公開されています。外部サイトにファイルを送信しませんので、漏洩の懸念がなくなると思われます。以下に手順を示します。
- Demoセクションの右にある「Choose a sample config」メニューで「lame (mp3)」を選択。
- 下の枠内の args: の欄で「'-i', 'audio.wav', 」の後に「'-ab', '32k',」というオプション(ビットレートを32kbpsにするという意味)を追加。
- 音声ファイルを「UPLOAD A VIDEO/AUDIO FILE」 によりアップロードすると圧縮開始(外部へのアップロードはされない)。
- 終わると自動的に再生が開始される。音声プレーヤーを右クリックして音声ファイルを保存。