4. コース作成・削除・編集・レイアウト

4.8. コースのセクションはどのように活用すればよいか

セクションの用途

コースにはコンテンツとして通常複数のモジュール(活動やリソース)が配置されますが、セクションはこれらのモジュールを分類する単位です。セクションは基本的には先頭(0番)から順に並ぶだけですので、階層的な分類をする機能はありません。

理想的には、学生がある時点またははある項目の学習をしているときに、一つのセクションにのみ注目すればよいように分類できているのがよいと思われます。多くの場合は授業の進行に合わせて注目するセクションが移っていくことになりますが、授業の回ごとにテーマが変わるか、複数回で一つのテーマを扱うかなどにより、適切なセクションの粒度が変化します。

時間順に進行していくような授業ではなく、特定のチームでの情報共有を目指すようなコースの場合には、コンテンツの種類によってセクションを分けることが多いようです。

コース内に同タイトルのモジュールを複数置くことは、セクションを分けていたとしてもコース維持の混乱の元になりやすいので、避けることをお勧めします。

コースフォーマット

コース内でセクションをどのように見せるか(コースフォーマット)は、ページ上部の「設定」より設定編集ページを開き、「コースフォーマット」セクションで設定することができます。

  • トピックフォーマット: 新規作成時のデフォルトフォーマットです。セクションを「トピック」と呼び、デフォルトのセクション名は「トピック1」「トピック2」などです。
  • ウィークリーフォーマット: セクションを「週」と呼び、デフォルトのセクション名は「09/27 - 10/3」「10/4 - 10/10」などの期間です。
  • タイルフォーマット: セクションを「タイル」と呼び、デフォルトのセクション名は「タイル1」「タイル2」などで、「タイル」は上から順に並ぶのではなく、横・縦に敷きつめられ、展開しなければ中のモジュールは表示されません。

セクションの操作

セクションを操作したいときは、編集モード(「最上部右端の編集モードスイッチをオン)にしてください。

増減

授業科目に連動して自動作成されるコースでは、セクションは先頭セクションしかありません。手動で作成するコースでは、先頭セクションのほかに、あらかじめ4個の空セクションが設置されています。

セクションを増やしたいときは、各セクション下部左側にある「トピックを追加する」(フォーマットによっては「週を追加する」や「タイルを追加する」)をクリックしてください。

セクションを減らしたいときは、削除したいセクションの右端「⋮」(「編集」メニュー)を開き、「削除」を選択してください。セクション作成後にコンテンツ(モジュール)追加など何らかの変更があれば確認ダイアログで確認後に削除されます。削除したモジュールは、7日以内であれば復元できます(「削除してしまったモジュールを復活させたい」)。セクション自体は復元できません。

改名・概要変更

セクション名を変更したいときは、セクション名の右にある「ペン」アイコン(🖋)をクリックし、編集して Enter で確定してください。ESCを押したり、外をクリックするとキャンセルされます。

セクション名だけでなく概要を記述・編集したいときは、セクション右端「⋮」(「編集」メニュー)を開き、「トピックを編集する」(フォーマットによっては「週を編集する」や「セクションを編集する」)を選択し、編集して保存してください。セクションの「概要」欄は、そのセクションがどのような内容かを簡潔に説明するためのものです。ここに講義資料・動画・外部ページへのリンクなどの学習コンテンツを置くと、それを利用した記録が残らず進捗の管理ができませんので、避けてください。

移動

セクション右端「⋮」(「編集」メニュー)を開き、「移動」を選択すると、セクション名一覧が表示されます。選択した移動先の一つ下に移動します。

セクションの前後の入れ替え程度であれば、セクション名右側の空白上にマウスをホバーすると、カーソルが4方向矢印のアイコンに変わり、ドラッグ&ドロップによりセクションを移動できます。長い距離を移動したいときは、そのままカーソルを画面上端や下端に置くと画面がスクロールしますが若干不便かもしれません。

ハイライト

特定の一つのセクションに注目してほしいときは、そのセクションを「ハイライト」できます。セクション右端「⋮」(「編集」メニュー)を開き、「ハイライト」を選択すると、そのセクションの背景が水色になり、他のセクションのハイライトが消えます。ハイライトを消したいときは、同様に「ハイライトを削除する」をクリックしてください。

セクション配置の工夫

授業のコースで多数のセクションのそれぞれに複数のモジュールがあると、コースのページが非常に長くなり、学生はページ下部のコンテンツにアクセスするためには毎回スクロールすることになり、大変使いづらくなります。ここではこれを避けるための工夫を紹介します。それぞれ長短がありますので、授業に合うものを試してみてください。

時間の逆順配置

セクションを時間順とは上下逆に配置し、未来に使用するセクションは非表示にしておきます。これにより、どの時点でもそのとき使用するセクションが最上部に表示されることになり、学生は復習するとき以外はスクロールの必要がほとんどなくなります。

セクションの「利用制限」をうまく使うことで、現在の日時を条件として、次回のセクションをタイトルだけ表示し、さらにそれ以降のセクションを完全に隠すように設定することもできます。

1ページ1セクションのレイアウト

学生がコースページを開くと、先頭セクションと、それ以外の各セクションのリンクのみが表示されます。どれかのセクションを選ぶと、先頭セクションと選んだセクションのみが表示されるページになるので、スクロールはほとんど必要なくなります。セクションの移動には「ナビゲーション」ブロックか、下部の「ジャンプ」メニューを使います。使い勝手は「学生ロール」で確認してください。

タイルフォーマット

コースの「フォーマット」として上で説明した「タイルフォーマット」を使用する方法です。タイルは一つしか展開されないので、スクロールはほとんど必要なく、また他のタイルの名前は見えるので、別のタイルを開くのも楽です。使い勝手は「学生ロール」で確認してください。