岡山大学Moodle FAQ
基本的な事項、よくいただく質問などをまとめています。目次にひととおりお目通しください。
9. 「課題」の利用
9.1. レポート課題を課したい
ごく一般的なレポート課題を課したいときは、「課題」モジュールを使用してください。通常は、課題を課し、学生が提出物を提出し、それを見て評点をつけるという流れになりますが、Moodle上で提出をしない場合や、Moodle上で評点をつけない場合もあります。
編集モードで、目的のセクションの「活動またはリソースを追加する」により、追加したいモジュールのメニューが出るので、ここから「課題」を選択して「追加」します。「課題」に固有の設定項目のうち主なものは次のとおりです。
一般
- 課題名: コースのセクション等に表示される名前です。
- 説明: 通常はここに課題の概要説明を記述しておくと、(開始日時の設定があれば、開始日時以降または「常に説明を表示する」がオンのとき)課題ページと提出ページに表示されます。授業中や別の資料で説明することもありますので、この説明文そのものは必須ではありません。
- 「コースページに説明を表示する」にチェックを入れると、コースにある課題名の下にも表示されますが、下記の「追加ファイル」は表示されません。
- 活動インストラクション: 課題ページではなく提出ページにのみ表示されます。学生が課題を解き提出するために何をしなければならないか、詳細を記述するのに向きます。
- 追加ファイル: 課題を解くために必要となる資料や、提出用のテンプレートファイルなどがあれば、それをアップロードしておくことができます。
利用
- 開始日時: これ以前は提出できません。
- 提出期限: 期限として表示されますが、それ以降提出できなくなるわけではありません。期限が近づくと、学生のダッシュボード等に表示されます。この期限を過ぎて提出したかどうかは、学生も教師も容易に確認できます。
- 遮断日時: これ以降は提出できません。学生には遮断日時は表示されません。「課題の提出期限・遮断日時・利用制限の違いは何か」を参照してください。デフォルトでは評定後も再提出できてしまい「要評定」としてカウントされてしまいますので、一括して評定する時点では遮断することをお勧めします。
- 評定期限: 期限が近づくと、教師のダッシュボードに、評定の必要な提出が残っていることが表示されます。
- 常に説明を表示する: オンにすると「開始日時」より前でも、上記の「説明」が表示されます。学生は提出期間より前に提出の準備を始めることができます。
提出タイプ
- オンラインテキスト: 学生はMoodle上のエディタでHTMLテキストを入力し提出します。
- ファイル提出: 学生はファイルをアップロードします。アップロードできるファイル数は最大10個まで設定できます。
- 許可されるファイルタイプ: 「ファイル提出」の場合のファイルのタイプを拡張子(.pdf, .docx 等)を列挙して制限します。区切りは半角スペースでもカンマでもかまいません。「選択」ボタンにより、必要なものを選択して最下部で保存すると確実でしょう。
提出タイプをすべてオフにすると、学生は何も提出できず、評定のみが可能になります。この方式は、オフライン(対面)でのペーパー試験等の結果をMoodleで管理する場合に利用できます。
フィードバックタイプ
- フィードバックコメント: テキストによりフィードバックを返します。
- PDF注釈(テスト運用中): 提出されたファイルの内容を評点(採点)ページでそのまま閲覧し、PDFの場合は注釈をつけて返却できます。(Wordファイル等の場合は、異なるフォントが使われるため、レイアウト等の表示が本来と異なる点に注意が必要です)
- オフライン評定ワークシート: 評定ワークシート(CSV)がダウンロードできるようになり、この中のフィードバックコメント欄に記入してアップロードすることにより、学生全員への個別フィードバックが一度にできます。評点の一括アップロードにも使えます。
- フィードバックファイル: ファイルをアップロードしてフィードバックを返します。通常は提出ファイルにコメント等をつけたファイルとなります。
提出設定
- 学生に提出ボタンのクリックを求める: 通常の授業では基本的にはNoとしておくことをお勧めします。詳細は「課題の提出設定について知りたい」を参照してください。
評点
- シンプル直接評定(評定方法): 単純に 0 〜 最大評点 の評点を入力する方式です。
- ルーブリック(評定方法): 別途ルーブリックを定義し、これに基づいて、表の該当する箇所をクリックしていくことで得点を入力する方式です。一定以上の複雑な評価基準がある場合に、評価の一貫性や学生への透明性を保つため、ルーブリックを使用すると有用と思われます。(TODO: 詳細を別項目に記述)
- 評定カテゴリ: コース内の活動群から評点を自動集計するときに、カテゴリ分けする場合に使います。「評定表セットアップ」からも変更できます。(TODO: 評定について別項目に記述)
- 採点ワークフローを使用する: 使用しない場合(デフォルト)、評点やフィードバックコメントを入力するごとに当該学生はそれらを閲覧することができます。使用した場合、各採点にステータスをつけることができるので、仮採点を随時行ってすべての採点が終わってから一斉に開示するというフローの制御ができます。また「編集権限のない教師」は評点の開示まではできなくなるので、評定作業を複数の担当者で分担しやすくなります。「課題の仮採点がすべて確定した後で開示したい」を参照してください。
参考